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在宅勤務介護日記_母の介護度が変わりました

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  1月から母の介護度が要介護1となりました。去年12月までは要介護4でした。 要介護度4と認定されたのは2022年の1月。急性期病院リハビリ病院の後の自宅療養で、退院直後はヘルパーさんに1日4回来てもらっての介護生活でした。(このときの介護は 定期巡回型訪問サービス を利用しました。)自力ではベッドから降りることもできず、身の回りのことはほとんどヘルパーさんにお願いしていました。 あれから2年。本当に元気になりました。訪問医療で看てくださる主治医の先生も「今まで看てきた中でこんなに軽快した人ははじめて」とおっしゃいます。今では自分でベッドから降りてダイニングで食事をし、ときには夕食の支度もしてくれるようになったのです。 介護度が軽くなるのは喜ばしいことではありますが、困ったことも発生します。介護度によっては介護保険でレンタルできるものが限られるのです。 軽度者(要支援者.要介護度1)がレンタル”できない”福祉用具は以下の通りです。( 厚生労働省サイト掲載PDF より引用) <軽度者が原則給付対象外となる福祉用具> ・車いす(付属品含む) ・特殊寝台(付属品含む) ・床ずれ防止用具 ・体位変換器 ・認知症老人徘徊感知機器 ・移動用リフト(つり具の部分を除く。) ・自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引するものは除く) (※)自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引するものは除く)については、要介護2及び要介護3の者も、原則給付の対象外。 昨年12月中に要介護1となることがわかっていました。それで要介護1になることで必要な手続きは何か、を介護ベッドのレンタル業者さんにお尋ねすると「車いすは返却、ベッドは自費対象のものに変更となります」とのこと。今まで便利に使用してきた介護ベッドやお出かけのお供だった車椅子も要介護1では介護保険ではレンタルできなくなるということです。 それは困ったなあ、とつぶやくとレンタル業者さんが「主治医に軽度者ではあるけどベッドや車いすの使用は引き続き必要であるという意見書をかいてもらって、それをつけて申請すれば許可してもらえますよ」との情報を教えてくださいました。(この情報はケアマネージャーさんは持っていませんでした。) それで主治医の先生にお願いした後、ケアマネージャーさんに連絡し書類を作って提出していただいたところ、問題なく引き続き介護保険で今

在宅勤務介護日記_夜の間のトイレ問題

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  母は夜間に2-3回起きます。理由は夜間頻尿なのですが、これが本人も地味に辛いことがあるようです。(介護する側も辛いですね)亡くなった父も夜間頻尿に悩まされていました。 父のときに主治医に「なぜ父は夜間に何度もトイレに行きたくなるのか」と尋ねたことがあります。その答えはこうです。 「横になると尿の量が増えるから」。どういうことかというと... 昼間は体を起こしていると体内の水分は重力により下半身に集まる それが体を横にすると体が水平に近くなり、下半身に集まっていた水分が血管に戻る 血管に戻った水分が腎臓で尿となり膀胱にたまる 横になりしばらくすると上記の理由から排尿量が増えて夜間にトイレに行きたくなる ということでした。 ( こちらに わかりやすくまとめられています。タイプB夜間多尿をご覧ください。) うちの父は他に健康上の問題もなく、影響する薬を服用していなかったので当時はこれが主な理由と考えられたようです。わたしとしてはこれに加えて、加齢による膀胱の蓄尿量の低下があったのではないかと考えています。 夜間多尿を解消する方法のひとつに「足を上げる」というのがあります。 「足を上げる」方法としては、あおむけに横たわった状態で足先の下に座布団などを敷いて20分ほど足を上げます。こうやって水分を早めに腎臓に戻すと、寝る前にまとまった尿量を排出することができ、夜間排尿の関数を減らすことができるとのこと。 ほんとうかなあと疑いましたが、お金と大した手間もなく試せるのでやってみました。父に、寝付く少し前に座布団を5枚ほど重ねてその上に足をおいてもらってしばらく横になってもらっていたことがあります。少し効果があったんじゃないかな。1週間ほど続けたように思うのですが、父が邪魔くさがってやめてしまい、そうこうしているうちに父が入院してしまったので...。 あくまでわたしの父の場合ですが、どなたかのお役に立ちましたら幸いです。

在宅勤務介護日記_父の年代の人生観

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  母の薬を出してもらいに、かかりつけ医のところに行きました。 このかかりつけ医は亡くなった父も大変お世話になった先生で、 わたしが母の用で受診すると必ず父の話をなさいます。 「お父さんの声、忘れられへんなあ」と言ってくださるので 「いつも思い出してくださってありがとうございます」とお伝えします。 お父さんは話し好きな人やったなあ、とおっしゃいます。 そうだと思います。父のおしゃべり好きに辟易としていた家族は 父と話することを避けていたので、 その反動なのか父は外出先でおしゃべりを楽しんでいたようです。 「わたしは悪い娘でしたので、今になって父にかわいそうなことを したなと思います」と先生に話しますと、 先生は、なぜ父と仲が悪かったのか、年を取ると丸くなるっていうやないか、 お父さんはええ年寄りやったやろ?と。 年を取ると丸くなるというのはたぶん70歳代ぐらいまでの高齢者、 自分の老いに対してまだ余裕のあるうちで、 それ以上になるとどんどん口(くち)にブレーキが利かなくなるみたいだと思う、 とわたしが言うと、先生は「それもそうかもな」と。 「おそらくおじいさんのころは人生せいぜい70年ぐらいと考えられていた、 その価値観を引き継いで成長してきた年代がお父さん世代や。 予想外に長生きになってどうしていいのかわからない人も多いはずや」と 先生がおっしゃいます。 父の年代は第二次大戦の影響をしっかりと受けていて、 終戦を境に180度価値観を変えざるを得ない年代。 世相に振り回された父もかわいそうだったなあ、と思います。 そんな会話をかわした、”母のため”の受診日でした。

在宅勤務介護日記_サルコペニア、フレイルとロコモの違い

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サルコペニア、フレイル、ロコモ。高齢者の健康について語られる際、よく聞く言葉です。それぞれどういった意味があるのか調べてみました。 サルコペニア とは英語で"sarcopenia"と綴ります。これは加齢により骨格筋の筋肉の量や筋力の低下が生じることを意味します。 フレイル は 高齢者の筋力や活動、つまり全身の機能が低下している状態を指します。英語 frailtyの訳語として2014年5月に一般社団法人日本老年医学会が提唱した言葉です。 ロコモは ロコモティブシンドロームの 略で英語では"locomotive syndrome"と綴ります。運動器の機能低下により介護が必要になるリスクが高い状態のことを意味します。 (サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドロームについてはこちら 「生活習慣病 ロコモティブシンドローム/サルコペニア/フレイル」 をご覧ください。わたしの文章よりもずっとずっと役に立つ内容です) サルコペニアは身体機能の低下のみを指していますが、フレイルはサルコペニアに加え活動も低下していることを指します。ロコモティブシンドロームは運動機能の低下に特化した言葉のようです。 こうやって意味の違いを並べてみると、この3つは切っても切れない関係性にありそうです。

在宅勤務介護日記_母のマニキュア

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  久しぶりの投稿です。 大変暑い日が続きますが、みなさまお元気でしょうか。 我が家は母も含めて元気です。 最近、母にマニキュアをしています。わたしがネイルを塗っています。 若いころ、母はマニキュアを塗ってはいませんでした。父が母に買わなかったというのもありますが、指輪もしていませんでした。 しかし昨年晩秋、同居の姉が入院することとなり母もかなり心配し気落ちしていたので、その気分を上げてもらおうと母と話し合って母のために指輪を買いました。 指輪といっても宝石ではなく、ハンドメイドの大きなボタンを細工して飾っている指輪です。母は若い時洋裁を生業にしていたこともあり、このボタンの指輪は大変喜んでくれました。指輪をはめた手をずっと眺めて喜んでいました。 そのうち「マニキュアもしてみたい」と言い出しましたので、淡いパール系のピンク色を、二週間に一度程度塗り直しています。 カラーもトップコートも3回塗り重ねますので、面倒で時間もかかります。でもわたしはできる限り続けようと思っています。というのも、もし今後母がわたしが娘であるということを忘れてしまっても、マニキュアをしてくれる人として覚えていてほしいと思っているからです。 これは実はどなたかの受け売りなんです。SNSのどこかで「今後母がわたしが娘だいうことを忘れてしまったとしても、マニキュアをしてくれる人として覚えていてほしい」という投稿を見たことがあり、それが忘れられないのです。 なんらかの形で最後まで母の心の一番そばにいたいと思います。

在宅勤務介護日記_充電ケーブル

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  うちの母は調べ物をしたり、Tverを観たり、自宅で音楽を聴いたりするのにタブレットを使います。最近タブレットを重そうにしていたので、軽量のものを新調しました。ここでわたしが失敗したのが、端子の種類を確認しなかったこと。 新しいタブレットの端子が今までのものとは異なっており、扱いに繊細さが求められそう。母が自分で充電するのも少し難しそうなのです。 母のタブレットだし母が手軽に充電できるいい方法はないだろうか...と調べてみると、マグネット式の充電ケーブルというのがあるのですね。今まで知りませんでした。 それは、充電ケーブルといろんな種類のコネクタがセットになっていて、本体の方にコネクタを差し込んだままにして使います。そのコネクタがマグネットとなっており、電源ソケットに差し込む充電ケーブルの方もマグネットになっていて、ぴたっとくっついて充電が可能となります。コレはラクです。 今までは端子部分に表裏があったり、端子部分を傷つけないようにと丁寧な抜き差しが求められたりしたのですが、この充電ケーブルならまず表裏は気にする必要はなし。さらにマグネット式なので片手で装着OKで繊細な抜き差しは不要。さらに充電ケーブルの方にLEDライトが点灯するのでこれも便利。母にも手軽に充電してもらえます。もっと早くこれを使っていればよかったなあと思っています。 ちなみにこれを検索するなら「マグネット 充電ケーブル」でヒットします。 サンワサプライ通販サイトでは例として こちら が該当します。 (サンワサプライさんからは何ももらっていませんよ)

在宅勤務介護日記_ヒートショック

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  Unsplash の Yosuke Ota が撮影した写真     家族ぐるみでお付き合いのあるご家庭の高齢者が、浴室のヒートショックで重篤な状態となりその後お亡くなりになったと聞きました。もう少しコロナが収束してきたらお会いしたいと思っていたところなので、大変おどろき悲しんでいます。 ヒートショックという言葉はよく聞きますが、このような悲しい経験をしたので少し調べてみました。 ヒートショックとは 寒い時期に、暖房のきいた部屋から、廊下やトイレ、浴室などに行くと、急な寒さで身体がゾクゾクすることがあります。急激な温度変化がもたらす身体への影響を、ヒートショックといいます。部屋の移動に伴い、室温などが急激に変化することで、血管が急激に収縮し、血圧が上昇することで、意識消失や、脳卒中、心筋梗塞への危険が高まります。 引用元: 東京都消防庁   入浴時の血圧の変動は、暖かい室内(安定)から寒い脱衣所(血圧上昇)へ、そして寒い浴室(血圧がさらに上昇)の熱い浴槽(血圧の急激な低下)と、大変めまぐるしく、その結果失神して浴槽で溺死という結果になるそうです。 年間全国でどれぐらいの人が入浴中急死となるかと言いますと...   東京都健康長寿医療センター研究所が行った調査では、2011年の1年間で、全国で約17,000人もの人々がヒートショックに関連した「入浴中急死」に至ったと推計されました。この死亡者数は、交通事故による死亡者数の3倍をはるかに超え、そのうち高齢者は14,000人と大多数を占めています。 引用元: リーフレット「入浴時の温度管理に注意してヒートショックを防止しましょう」 我が家では、ありがたいことに浴室暖房がついていて、入浴時にはそれを使っています。さらに注意していることは ・浴室と脱衣所の温度を上げるために母以外の人が母より先に入浴する ・母の直前に入浴する人は、浴室の扉を開けて脱衣所も温めておく ・母の入浴中は一度は必ず声をかける です。 以上こちらを参考にして書かせていただきました。 お風呂の湯船にも危険 交通事故死より多い入浴中の死亡 入浴時の温度管理に注意してヒートショックを防止しましょう 何かのお役に立ちましたら・・・。
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