在宅勤務介護日記_看護師さんの気遣い
コロナ禍で家族を入院させて一番つらかったのは、直接会えないことでした。会ったからと言って何を話すわけでもないのですが、家族であれば顔色や表情、仕草等から感じられることは多いものです。
そんな患者家族の感情をおもんばかってのことでしょう、母が入院していた病院ではちょっとしたことですが面会できない患者と家族に対する気遣いがありました。
例えば、必要物を病棟に持って行ったときのことです。わたしは平日は在宅の仕事を終えてから夕方病院に行くので、だいたい決まった時間に病院に行きます。その時間に合わせて看護師さんが母をトイレに連れて行ってくれて、トイレから母の病室まで戻るとき、わざわざ遠回りしてわたしから母の姿が見えるような経路で連れて帰ってくださったりということがありました。
また母のベッドが窓際だったときは、通路から見える位置だったので取り次いでくださった看護師さんが「ここからならおかあさんの姿が見えますよ。今、わたしがおかあさんのところに行って『家族さんが見えてますよ』と声をかけてきますね」と言ってくださって、母とお互いに手を振りあったこともあります。
些細なことですが、看護師さんもお忙しい中そういった気遣いを示してくださると、本当にありがたいなあとそのたびごとにじんわり来ておりました。
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