在宅勤務介護日記_そうめんにはくれぐれもご注意を


うちの母は麺類が大好きです。病院で食が進まなかった母に、栄養士さんが主食をご飯からうどんに変更してくださったぐらいです。(ご飯は食べにくいけどうどんはまあまあの量を食べることができます。)家での昼食は毎日麺類とほぼ決まっていて、暑い間はそれがひやむぎやひやそうめんとなります。

 
 
このひやむぎやそうめんが高齢者には危険な食物なのです。特に冷やしたつけ麺はのどごしがよくてついつるっと噛まずに飲み込んでしまいますが、高齢になると飲み込む力が弱くなりこれが詰まってしまい窒息することがあるのです。
 
 
うちの母にひやそうめんを出すときは横で「そうめんは3本ずつ食べてな」とわたしが口うるさく言います。3本ずつというのは冗談ですが、でもそれぐらい少しずつ食べてもらいます。なぜかというと時々そうめんが詰まってしまうからです。本人も少しずつよく噛んで食べることを気を付けているのですが、ときどき食べる手が止まっています。「どうしたん?」と聞くと「詰まったみたい」とうめきます。うっかりつるっと多めの量を飲みこんでしまい、母の感覚としては食道にすきまなくぎっちりとそうめんが詰まったような気がするのだそう。
 
 
そうなったときのわが家の対処法ですが、母にしばらく食べるのを止めて上体をしっかりと起こし自然にそうめんが下りていくのを待ってもらいます。今のところこれで対処できていますが、そうめんによる窒息で重篤となる事例が実際にあるのだそうです。東京消防庁の調査の平成20年から22年の調査によると、そうめんによる窒息事故事例は70歳以上で6件そのうち重篤重症となられた方が3件、つまり50%の方が重篤重症となられました。
 
 
ですので高齢者がそうめんを食べるときは必ずそばに誰かがいて見守ること、もしそうめんが詰まった!となったときは、躊躇せずに救急車を呼ぶことが大切だと思います。
 
 
たかがそうめんとは言え本当に注意したいと思います。

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