在宅勤務介護日記_「転院先を決めましょう」

 


Silas Camargo SilãoによるPixabayからの画像 

わたしの母が要介護となったのは、病気を患って治療のため入院、その間に廃用症候群で体力と体の機能が落ちたから、なのですが同じ経過で介護が始まったという方が多いのではないかと思います。

 
 
体調が急変し救急車を呼び病院に行く、そして緊急入院。いろんな処置をしてもらい患者も落ち着いてほっとしたのもつかの間「転院先を決めましょう」と言われる-入院患者を抱えたことのあるご家族にはこんな流れで戸惑われた方も多いでしょう。わたしも4年前の父の時はそうでした。入院後それほど日は経っていないし家族としては快方に向かっている感があまりないのに、病院側から「転院先を…」と言われるとかなり不安になります。
 
 

入院して間もないのに転院のことを考えないといけないのはなぜなのでしょうか。その理由は「病院にはそれぞれ役割がある」からです。
 
 
「急性期病院」には長く入院できない
 
 
緊急搬送の多くの場合は「急性期病院」に運ばれます。急性期病院とは何なのかといいますと、これは急性期の病人が入院し治療を受ける病院のことです。では急性期とは?ということですが、これは疾患が発症し急速に悪化していく期間のことで発症後おおよそ14日以内がこの急性期にあたるようです。(こちらもご参照ください。)この時期に集中的に治療を施せる体制をとっているのが急性期病院です。そのために急性期病院には高度治療ができる医師看護師と機材が集められています。
 
 

急性期病院は新たな緊急重症患者を受け入れる体制を常時整えておくために可能な限り病床を空けておく必要があります。となると緊急重症な状態を脱した患者さんは退院となります。しかし緊急重症状態ではないけど自宅で療養させられないような状態の患者はどうなるかというと、そこで転院となります。
 
 

入院して比較的すぐに「転院先を決めましょう」という話が出てきて、面食らうことがありますが、それは「入院した病院の役割ゆえである」と知っておくと少しだけ心に余裕ができるように思います。
   

この転院先についてはまた別の機会に。

 

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