在宅勤務介護日記_「お父さん・・・お元気ですか?」

夕方クルマで買い物に行こうと車庫前に出たところで、道の向こうからやってくるトイプードルの散歩をしている女性と目があいました。知らない人でしたが、地元住民さんだろうと思ったので軽く会釈をして車に乗ろうとしたらその女性から声をかけられました。「お父さん・・・お元気ですか?」 「お父さん、お元気ですか」 父が庭の手入れをしているときに通りかかられると、二言三言おしゃべりをされていた方のようでした。父は道路から見えるところに野菜を作っていたのですが、今シーズンはそこに何も植えられていません。庭木も剪定されずボーボーです。その方はその様子をご覧になって父の具合が良くないと察しておられるみたい。 春先から寝たきりの状態が続いたこと、最近やっと庭の中をうろうろとできるようになったけど園芸作業はまだできず今は母とわたしがやっていること、慣れないわたしたちでは父ほどのことはできていなくて恥ずかしい、というようなことをお伝えすると、父の今の状態がわかり少しほっとされた様子ではありましたが「いろんな野菜を次々と作っておられたのに・・・」と残念そうな表情をされました。 向こう三軒両隣に住んでおられる方ではない、わたしも母も存じ上げない方々から父の現状を尋ねられることが時々あります。どうしてそんな方がうちの父のことを知っていてくださるのかと思っていたのですが、庭仕事園芸作業で外にいる時間が長かった父は、人見知りなく道行く人と会話を楽しんでいたみたいです。 みーんな気にしてくれているんだから、あともう少しでいいから元気になってよね、おとーさん!